帝京大学は、千葉県市原市にある同大学ちば総合医療センターの帝京平成大学ちはら台キャンパス内への移転を決定した。11日付で市原市に通知した。帝京大は今後、設計者の選定手続きに入る。現在の許可病床数は475床(うち稼働病床427床)だが、移転後は350床程度に減らす方向で検討しているもようだ。2029年ごろの移転を目指す。
移転を巡っては、病院長が6月、市を訪問し、移転計画を説明。これを受け市は7月、現地か現地近傍での建て替えを求める文書を理事長宛に発送していた。
しかし、大学は、現地建て替えでは工事が長期間に及び診療への影響が避けられないほか、病院存続と医療従事者確保の観点から医療系キャンパスである帝京平成大学ちはら台キャンパスとの併設運営が望ましいとして移転を決定した。
移転建て替えの建設地は、同キャンパス(市原市ちはら台6-19)敷地9万6377㎡のうち、現在は野球場やテニスコート、クラブハウスなどがある北東側の街区すべて。
ちば総合医療センター(市原市姉崎3426-3)は、市原市が誘致して1986年5月に開院した。敷地面積は6万2608㎡、既存施設の規模は9階建て延べ4万1916㎡。移転後の現センター敷地の利用方法は未定。
一方で帝京平成大は、ちはら台キャンパスの校舎をRC・S造7階建て延べ約4万㎡の校舎1棟に建て替えるちはら台キャンパス再整備事業を計画。
現在、実施設計と施工の一括発注に向け、指名プロポーザル方式でゼネコン選定を進めている。
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ちはら台へ移転決定/29年ごろ供用目指す/帝京大ちば総合医療センター
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