【/最上部に「ラッフルズ」初進出/日本と世界つなぐ“一歩目”に】
東京都港区のJR浜松町駅前で世界貿易センタービルディング(WTC)の建て替えプロジェクトを進めている、世界貿易センタービルディングと鹿島、東京モノレール、JR東日本は、本館とターミナルを2027年から順次開業すると発表した。本館最上部のホテルを運営する東京建物と同ビルディングは、ラグジュアリーホテルを世界展開するアコーホテルズの最高級ブランド「ラッフルズ」が日本に初進出することも明らかにした。
22日に南館で開いた「世界貿易センタービルディング構想発表会」では、同ビルディングの大志万延也取締役開発企画部長が「日本と世界をつなぐ、“一歩目”の場所として、刺激的でにぎわいのある空間に生まれ変わる」と語った。
27年3月に供用を開始する施設は、地下3階地上46階建ての本館、地下3階地上8階建てのターミナルで、竣工済みの南館(地下3階地上39階建て塔屋2層延べ9万5239㎡)を合わせた総延べ床面積は30万1000㎡となる。基本設計は日建設計と鹿島、実施設計は鹿島が担当し、鹿島が施工している。建設地は浜松町2-4-1。
本館は、初代WTCのブロンズ色の外観デザインをモチーフとして継承する。本館の7-35階は延べ7万3000㎡のオフィス、5-6階がワールドメディカルセンター、2階が観光プレ体験施設や多言語対応キッズセンターとなる。ターミナルは、3-5階が商業施設で、1階がタクシープールとバスターミナル、地下階で地下鉄と接続する。
3階レベルのデッキで、JR浜松町駅とモノレール浜松町駅に直結し、改札を出ると本館とターミナルの間に設ける3層吹き抜けの中央広場に入る。ターミナル屋上には、屋上広場を設ける。かつてこの地にあった大名屋敷の庭園の池をオマージュした大芝生広場とし、浜松町の歴史性も継承する。
本館3階と36-46階のホテルで開業する「ラッフルズ」は、日本初進出のウルトララグジュアリーブランド。ホテル全体のインテリアデザイナーに「LAYAN ARCHITECTS+DESIGNERS」、一部レストランエリアのデザインに「BOND DESIGN STUDIO」を起用する。130室の客室は全室60㎡以上とし、ラッフルズの象徴であるロングバーやライターズバー、屋内プール、スパなどを備える。37階のロビーには、1000㎡を超える庭園も設ける。28年に開業する。
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WTC、鹿島、東京モノレール、JR東/建て替えの本館・ターミナル/27年3月から順次開業
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