池袋駅東口地区まちづくり協議会が、2023年度内にまちづくり基本構想を取りまとめる見通しとなった。当初は年度内の準備組合設立も視野に入れていたが、段階的な検討へと方針を切り替えた。24年度以降、さらに協議会での検討を進め、状況に応じて準備組合などの設立を目指す方針だ。
同協議会は20年11月に発足した。権利者数は92者で、23年12月時点で全体の67.3%に当たる62者が協議会に加入している。
検討区域は、東池袋1-1~7の約1.6ha。池袋駅東口周辺に位置し、付近には池袋PARCOや西武池袋本店などの大型商業施設が立地する。
駅前街区では建物の老朽化が進むほか、敷地の多くが細分化されており、都市機能の更新や防災性の向上などが課題となっている。
22年4月の総会で検討した基本構想案では、対象区域はサンシャイン通りを境に北側(A街区)と南側(B街区)に分ける。低層部には駅東口を象徴する顔として、駅前広場やグリーン大通りと一体となった空間、駅からのにぎわいを周辺に広げる空間を整える。高層部に大きな基準階を持つオフィスや、多様な交流が生まれるホテルを整備する。交通広場の一部は敷地内に設ける予定で、立体利用を想定している。
区は、24年度当初予算案に協議会支援費用として532万4000円を計上した。
協議会の運営支援業務は都市再生機構(UR)が担当している。
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池袋駅東口まちづくり協議会/基本構想は23年度中
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