栃木県那須烏山市は、21日に開いた第7回庁舎整備検討委員会で、新庁舎整備に向けて見直しを進めている基本構想の第1次素案を示した。社会情勢などを踏まえて2022年7月に策定した見直し方針に基づき、新庁舎の必要性や規模、候補地などを新たにまとめた。
現庁舎は、1947年竣工の烏山庁舎(RC造2階建て延べ2039㎡)と76年竣工の南那須庁舎(RC造3階建て延べ3026㎡)で構成する。ともに耐震性の不足や老朽化が課題となっている。
庁舎の総延べ床面積は、6000㎡を想定。新本庁舎機能は烏山地区、南那須地区には地域の窓口サービス機能を配置する。現庁舎は移転後に解体撤去し、跡地を有効活用する。
建設工事費は、2019年策定の基本構想素案で試算した30億円に、用地費、移転補償費、既存建物解体費、外構工事費などを含めて40億円以上の事業費を見込む。庁舎整備基金などの積み立てにより、22年度末時点で40億円を確保しているが、近年の物価高騰などを踏まえて、さらなる財源確保が必要だとした。
候補地は、JR烏山駅から約2㎞圏内で抽出した10カ所から、中央公園(敷地約1万9500㎡)、金井一丁目地内(約7400㎡)、JR烏山駅周辺(約1万3400㎡)に絞り、経済性や実現性を精査しながら比較検討する。
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規模、候補地を再整理/基本構想で1次素案/那須烏山市新庁舎
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