東京都は、多摩都市モノレール町田方面の延伸について、2024年度にも事業性の検証に着手する。24年3月に町田市が策定する「モノレール沿線まちづくり構想」を踏まえ、運行計画をはじめ、駅や車両基地、運営会社の経営状況などを関係者と協議する。都議会第4回定例会で、星大輔議員(自民党)の一般質問に谷崎馨一都市整備局長が答えた。
谷崎局長は「延伸で南北方向の拠点が結ばれ、多摩地域の活力や魅力が向上する。まちづくり構想に位置付けられた取り組みの実現により創出される需要を踏まえ、事業性を精査する。地元市によるまちづくりの進捗(しんちょく)状況などを勘案しながら、関係者と事業化について協議・調整を進める」と述べた。
町田市は、多摩都市モノレールの延伸が期待される沿線地域の町の将来像を示すとともに、その実現に向けたまちづくりの方向性や取り組み方針を盛り込んだまちづくり構想(素案)をまとめた。24年3月に策定する。
多摩都市モノレール町田方面の延伸は、多摩センター駅~町田駅までの南北約16㎞を結ぶ計画。一方、路線北部にある上北台駅(東大和市)からJR八高線箱根ケ崎駅(瑞穂町)までの約7㎞の延伸は事業化済み。30年代半ばの開業を目指し、都市計画の手続きを進めている。
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24年度にも事業性検証/多摩都市モノレール町田方面延伸/東京都
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