日本空港ビルデングは、羽田空港第1ターミナル北側のサテライト施設建設工事に着手した。国産材を使った木造と鉄骨造の混構造となる。設計監理は梓設計、技術アドバイザーを三菱地所設計、施工は大成建設が担当している。2026年5月末の完成を目指す。
施設規模は延べ2万1000㎡。建設地は東京都大田区の羽田空港第1ターミナル。
構造用木材に国産材を1800m3使用する。固定橋の2階から上のブリッジ部を木造とし、外装材のサッシに木材を使い、内装の壁・天井を木質化する。北側サテライトは、2階の屋根構造を木造とし、外装の木材利用サッシ、床・壁(柱)・天井を木質化する。連絡通路は2階から上部を木造とし、壁(柱)・天井を木質化する。木造部には大断面集成材とCLT(直交集成板)、LVL(単板積層材)を使う。
S造の施設と比べ、建設時のCO2排出量を2630t削減し、供用後も建物に1435tのCO2を長期間固定する。太陽光発電パネルを設置するほか、水平庇による南日遮蔽(しゃへい)や木製方立による西日遮蔽・外断熱の高性能化、高効率熱源の採用、変流量制御、変風量制御の採用、床吹出輻射熱空調やLED照明の採用などで、建物の年間消費1次エネルギーを30%以上低減する。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Orientedの認証取得を目指す。
↧
羽田第1ターミナルのサテライト施設に着工/施工は大成/日本空港ビルデング
↧