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Channel: 関東・甲信越 –建設通信新聞Digital
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事業費を50億増額/思川開発完了は26年度/利根川水系フォローアップ

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 関東地方整備局と水資源機構は6月26日、2024年度第1回利根川水系利根川・江戸川河川整備計画フォローアップ委員会(委員長・清水義彦群馬大大学院理工学府教授)を、さいたま市の水資源機構本社で開いた=写真。栃木県鹿沼市で進める思川開発事業での約50億円の事業費増額と2年の工期延伸を審議・了承した。
 同事業は、利根川水系渡良瀬川の支川である思川の上流部に南摩ダムを建設し、洪水調節を行う。思川支川の黒川、大芦川とダムを導水路で結ぶ。
 ダムの規模は、総貯水容量5100万m3、堤高86.5m、天端標高236.5m、堤体積約240万m3。黒川導水路は延長約3㎞、最大通水量毎秒8m3。大芦川導水路は延長約6㎞、最大通水量毎秒20m3。
 事業費増額と工期延伸の主な原因は、導水路・送水路工事での地質条件の変更。導水路工事では、事前調査で確認できなかった複数の小断層を伴う破砕帯を確認したため、地盤改良対策が必要となった。
 送水路工事では、23年7月以降にトンネル坑壁上半部の崩落などが発生したため、こちらも地盤改良対策を実施する。
 増額後の事業費は約2100億円となる。24年度の事業完了を予定していたが、工事完成は26年度に延伸する。水資源機構が自己資金として支弁している工事費の回収期間を含む全体事業の完了は28年度とした。


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