東京都足立区は、千住大橋駅前用地の活用案を明らかにした。2023年に実施した民間事業者への市場調査の結果を踏まえ、低層部に物販店や飲食店、中高層部に住宅などを配置した複合施設を整備したい考え。低層部のにぎわい創出や都市機能・防災機能の強化を活用のポイントに掲げており、今後は区民らの意見を募りながら具体的な検討を進め、28年の整備を目指す。
区は、「低層部の賑わい創出」「都市機能(利便性)の強化」「防災機能の強化」の3点を活用のポイントとした。低層部には物販店、飲食店のほか、交流の場となる空間を整備する方針だ。医療、子育てや塾、シェアオフィスなどの生活支援・学習機能も整え、垂直避難場所や備蓄倉庫の確保など、駅前の立地を踏まえた防災機能の強化も図る。
区はこれらの活用案について、2月16日までアンケートを実施している。
千住大橋駅前用地は、千住橋戸町107-1ほかの敷地2292㎡。用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率は80%、容積率は400%。土地は東京都住宅供給公社と区が所有している。
市場調査の段階では、24年度に活用方針を決定、同年度内に公募により優先交渉権者を決め、25年度に土地の売買・引き渡しを実施する予定としていた。
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都市・防災機能を強化/千住大橋駅前で活用案/足立区
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