千葉県富津市は、不燃ごみや粗大ごみ、資源ごみを処理する環境センターの建て替えについて、事業計画の見直し案をまとめた。見直し後の事業スケジュールでは、2027年度から基本計画や基本設計、PFI導入可能性調査に着手するとしている。28・29年度に施設整備事業者を選定し、30年度の着工、31年度の完成を目指す。32年度の施設稼働を予定している。
新環境センターを巡っては、23年6月に「富津市一般廃棄物処理施設整備基本構想」を策定したが、物価高騰などの影響を受け、普通建設事業の見直しや優先順位の再検討を実施した。
その結果、施設規模や事業手法を含めて見直すこととし、23年9月策定の中期収支見込みで「一時休止」を表明していた。
市は普通建設事業の優先順位を再検討し、27年度から新環境センター建設に向けた各種調査・設計に着手することを決めた。基本構想を基とし、市の現状や財政面を踏まえた施設規模、設備構成、事業費を検討する。建設のための特定目的基金を設置するため、12月定例会に基金条例を上程する予定だ。
基本構想によると、市クリーンセンター(新富12-1)東側の土地を建設候補地として検討を進める。
敷地面積は約9600㎡。建物面積は2800㎡で、事業手法は従来方式(直営+民間委託)、長期包括的運営委託、DBO(設計・建設・運営)、PFIから絞り込む。概算事業費は、2段破砕方式フルスペックの場合で約43億5000万円と試算した。
基本構想策定支援は日産技術コンサルタントに委託している。
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27年度に基本設計着手/富津市環境センター建替
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