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Channel: 関東・甲信越 –建設通信新聞Digital
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コンセプトは伝統と革新/木造と鉄筋のハイブリッド建築/三井ホーム、RSJ食堂棟

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 三井ホームは、千葉県柏市のインターナショナルスクール「Rugby School Japan」(RSJ)内で、同社が設計施工した食堂棟の現場見学会を開いた。食堂棟は「伝統と革新」をコンセプトにデザインしており、現(あらわ)しの木造トラス天井や英国の名門パブリックスクールを踏襲した左右対称の内部デザインにより、日本と英国の伝統と技術を融合させた。
 担当者は冒頭のあいさつで「柏の葉地域では建物の木造化が進んでいる。カーボンニュートラルに向けた流れの一環としてこの食堂棟にも適材適所で木を採用した」ことを紹介。外装にも随所に木材を使用し、防火性・耐震性と環境面への配慮とを両立させた。
 現しの木造トラスには木肌を見せないように黒色系の塗装仕上げを施した。この点については「日本の傾向とは異なり、木の表情よりも木をどう使うかに重きを置くことが新鮮だった」と話す。内壁にも英国製の塗料を採用するなど、随所に英国のデザインを取り入れている。
 建物は、三井不動産が公・民・学連携の「柏の葉国際キャンパスタウン構想」を推進する新施設として、千葉大柏の葉キャンパス内に誘致したRSJ施設のうちの1棟。三井ホームの独自技術である屋根断熱構造材「ダブルシードパネル」や高効率空調機器の採用によりZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready認証も取得している。
 規模はRC・木造2階建て延べ1468㎡(建築面積1248㎡)。所在地は柏の葉6-2-1。


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