栃木県は、防災教育のための新たな施設の建設に向け「新防災教育施設基本計画案」を公表した。VR(仮想現実)などを活用し、地震、冠水などの災害を疑似体験できるコーナーを整備する。2024年1月25日にかけてパブリックコメントを実施している。
建設地は、宇都宮市にある総合公園内第2競技場前。第1種住居地域で、建ぺい率60%、容積率200%。施設規模は、24年度当初予算編成で精査する。
現在の栃木県防災館(宇都宮市中里町248)は、災害の疑似体験ができるものの、備えや避難行動まで考えさせるストーリー性が欠如している。開館から31年以上が経過し、設備の老朽化も課題となるほか、学校団体を含む利用者数も減少している。
既存施設の課題を踏まえ、新施設では、災害を自分事化として意識できるようなストーリー性のある体験コーナーのほか、日常的な集いの場となる広場空間を設ける。県内の防災士や消防団、研究者のネットワークを形成するハブ機能の強化も目指す。
↧
防災教育で新施設/規模は予算編成で精査/栃木県
↧